大阪ビル放火、安全規制の抜け穴露呈
「不適格ビル」やガソリン購入 不審者対策、ICT活用も
[有料会員限定]
大阪・北新地のビル放火殺人事件で被害が拡大した一因として、防火や防犯など安全規制の抜け穴の存在が指摘されている。現場のビルは古く、2カ所以上の階段や排煙設備の設置を義務付ける法律の適用外だった。ガソリンの購入規制も効果がなく、専門家は最新技術を活用した対策の必要性を指摘する。
事件現場となったクリニックは、8階建ての「堂島北ビル」の4階にあった。市消防局によると、ビルの延べ床面積は約700平方メ...