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山本耀司(9) 文化服装学院

「モラトリアムが欲しい」 母は落胆の末、洋裁修業を指示

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放浪の旅から帰国すると、周囲の学生は就職先が決まっていた。だが私は就職するつもりもなく、もっとモラトリアム(返済猶予)が欲しかった。できるだけ学生を続けたかったのだ。そこで思い切って母親に打ち明けてみた。

「母さんの洋装店を手伝おうかと思っているんだ……」

その瞬間、母の顔に驚きと落胆の色が浮かんだ。そして硬い表情で貝のように黙ったまま何も話さなくなった。私の顔すら見ようとしない。

夫が戦死した母...

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