永山治(15)米社買収
診断薬事業強化へ1億ドル 遺伝子増幅法の確立で急成長
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かつて中外製薬の医薬品と並ぶ柱だった事業に診断薬がある。1985年ごろまで、主にRaBAシステムと呼ばれる生化学簡易検査用の機器と試薬を販売していた。中小の病院や診療所が得意先だったが臨床検査センターが増え出すと病院の検査が減り、販売額が急減した。診断薬事業は存続の危機にさらされた。
製品構成の根本的な見直しを進めるなかで、遺伝子解析技術を手がけるのが最適だという結論に至った。海外でも同技術の応...