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国境炭素調整の課題(下) 域外のCO2排出抑制促す

有村俊秀・早稲田大学教授

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各国が気候変動対策として温暖化ガスの排出削減を進めるなか、主要な政策手段として炭素価格が普及してきた。炭素価格とは二酸化炭素(CO2)の排出に値段を付け、企業や家計に排出削減のインセンティブ(誘因)を持たせる制度だ。

欧州連合(EU)は、各国に先がけて2050年には脱炭素、30年には温暖化ガス55%削減を掲げた。これに伴い生産活動がEU域外へ移転し、域外で排出が増える「炭素リーケージ」や産業競争力...

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