米中覇権の主戦場
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中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は「我々の利益が損なわれるのを座視しない」という言葉をよく使う。台湾や南シナ海などの問題を念頭に米国が関与しないよう対抗措置をちらつかせる場面が多い。
足元の新型コロナウイルス対応では攻守逆転とばかりにワクチン外交を展開して米国の覇権を揺さぶる。
「ずっと待っていたんだ」。フィリピンのドゥテルテ大統領は3日、コロナワクチンの接種を受ける際、周囲につぶやいた。...
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