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この父ありて 詩人 石垣りん(1)

女が女のままで立てる世に 梯久美子

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石垣りんは、38歳の秋に、慶応大学病院で椎間板ヘルニアの手術を受けた。傷口が化膿(かのう)し、さらに3度の手術が追加されることになる。

入院は5か月に及んだ。回診のとき整形外科部長が、従えてきた医師たちに「化学療法がなかったら、この患者は上向きです」と言ったという。上向きとは天国行きのことである。...

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