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春秋

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暑い日に涼をとるうちわは、当然、夏の季語だ。しかし、歴史をひもとくと、やたらパタパタあおぐものではなく、その昔は高貴な人が顔を隠すために用いたという。そういえば高松塚古墳の壁画の女性も、うちわのようなものを手にしているではないか。優美である。

▼今のような形状や用途で、本格的に普及したのは江戸時代。岐阜や京都、香川などで盛んにつくられた。歌舞伎の人気役者や高名な遊女の姿が描かれ、庶民に親しまれるよう...

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