この記事は会員限定ですインキネン指揮日本フィルハーモニー交響楽団
洗練のサウンド、15年の成果
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初共演から首席客演時代を経て15年にわたり日本フィルに登壇したピエタリ・インキネンが、首席指揮者として最後の東京定期を振った。曲は母国フィンランドの作曲家シベリウスの「クレルヴォ交響曲」。同国の民族叙事詩「カレワラ」に基づく初期の大作だ。演奏機会が多くはない本作をインキネンは各地で紹介してきた。日本でも集大成の場でのお披露目になった。
音楽には後年のシベリウスの個性を予感させる筆運びが随所に認め...
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