サクラ・マグナの香り 素材生かした力強さ
中野香織
[有料会員限定]
桜の時期になるとサクラの香りをうたう香水やバス製品が続々登場する。といっても西洋のチェリーブロッサムの香りに近いものが多い。現実の桜にはほとんど香りがない。
海外ブランドが作る「サクラ」の香りにしても、彼らから見た桜のイメージに基づき創作されたものである。やさしさ、かれんさ、切なさ、はかなさ。これを表現するため、ローズを基本に柔らかく軽やかに仕上げてあることが多く、ボトルにも香水にも薄いピンクが使...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り685文字