「想定外」へ途上の法整備
震災10年、教訓積み重ね
[有料会員限定]
東日本大震災から11日で10年を迎える。「想定外」が重なった巨大災害の教訓は日本の防災法制にどういかされたのか。次の危機への備えとして残された課題を探った。
「救援物資は国が東京から送るしかありません。予算は後から理屈をつけます」
2011年3月12日午前0時すぎ。内閣府で防災担当を務める小滝晃総括参事官は松本龍防災相に掛け合った。発災から9時間が経過し、事態は一刻を争う。短い答えが返ってきた。「...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1497文字