ワクチン知財 対立激しく
途上国、自国生産へ配慮要求 WTO、問われる調整力
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【ウィーン=細川倫太郎】ナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相が1日、世界貿易機関(WTO)の第7代事務局長に就任した。最優先課題に挙げる新型コロナウイルス対策では、ワクチンの知的財産権をめぐって途上国と先進国が対立する。交渉を前進させられるかどうかは、貿易紛争の解決機能の回復とあわせWTO再生の試金石にもなる。
「WTOに何ができるかを示すチャンスになる」。オコンジョイウェアラ氏は、...
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