春秋
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戦争中も日本の鉄道は動き続けていた。たとえば、1945年8月15日。前日に上野をたった青森行き103列車は定刻より247分も遅れながら5時35分に盛岡にたどり着く。ここでいったん運休となるも、各駅停車の113列車として北へ。涙ぐましい奮闘である。
▼先ごろ、さいたま市の鉄道博物館の企画展で当時の運行記録を見て、先人の労苦に思いをはせた次第だ。鉄路を守るための同じような努力が、戦時下のウクライナや周...
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