政策に「時間コスト」の意識を
小林慶一郎・慶大客員教授
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新型コロナウイルス感染症の第3波の拡大と、2回目の緊急事態宣言により、経済には再び強いブレーキがかかった。企業倒産や解雇などにより、生活に困窮する人が続出する可能性がある。人々の生活を支えるための新たな給付金が必要となるかもしれない。緊急時における生活困窮者にターゲットを絞って、迅速に給付金を支給する政策として、「所得連動型現金給付」という考え方がある。
生活困窮者が政府に給付金を申請すれば、事前...
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