PBR1倍問題、米国の教訓
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上場銘柄の約60%の株価がPBR(株価純資産倍率)1倍割れ――。株式市場の深刻な不振を嘆いた記事を日本経済新聞のデータベースで見つけた。日付は1982年7月。実は日本ではない。米国だ。人気が離散し低迷が長期に及ぶ苦境を記したものだ。
PBR1倍割れは、企業が解散して資産を売り払って手にする価値を、株価が下回ることを示す。この先もうけるどころか、価値を毀損すると見られているわけだ。そうした著しく低...
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