作家 道尾秀介(3)
大先輩がくれた「変なもの」
[有料会員限定]
僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久さんと知己を得て、もう何年になるだろう。もともと僕が大ファンで、講演会などに参加していたところ、編集者が本人に紹介してくれた。以来、いっしょにトークイベントをやらせてもらったり、お寺で対談をしたり、お互いの文庫本に巻末解説を書いたり、玄侑さんが僕の小説「ソロモンの犬」を気に入ってくれて「竹林精舎」という続編を書いてくれたり。有り難いやら恐れ多いやら、とにかく長いことお付き...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り630文字