携帯苦境の楽天、現金流出1.2兆円
有利子負債8割増、黒字化へ経済圏活用カギ
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楽天グループが苦境に立っている。14日に発表した2022年12月期の連結決算(国際会計基準)は過去最大となる3728億円の最終赤字となった。祖業の「楽天市場」など電子商取引(EC)事業や「楽天カード」などの金融事業は好調だが、携帯電話事業「楽天モバイル」の赤字が利益を吹き飛ばしている。同事業のテコ入れには経済圏の活用がカギを握る。
携帯電話事業が楽天の財務を圧迫する状況は、現金の流れを示すキャッ...