/

この記事は会員限定です

久生十蘭「湖畔」 神奈川・箱根町

俺と情人の新生活内には、何者も介在することをゆるさぬ。

[有料会員限定]

村上春樹さんの近刊短編集の表題は、その名も「一人称単数」だ。

一人称小説の魅力とは、「語る私」と「語られる私」の隙間にのぞく小宇宙のようなものだろうか。語り手の「私」は他者を容赦なく批評する一方、作中人物としての「私」の内面や行状を巧みに粉飾すことができる。場合によっては作品の主題までも。

本作の語り手「俺」は、夏目漱石と同時代の幕末・慶応年間の生まれ。欧州に遊学した高等遊民の華族である。だが、漱...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

残り1012文字

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン