国産ジェット、迷走の末撤退 三菱重工の開発費1兆円
経験不足、設計相次ぎ変更
[有料会員限定]
三菱重工業は7日、国産ジェット旅客機事業から撤退すると発表した。開発子会社を清算する方向だ。旅客機参入に向けて、工程管理や当局指示による度重なる設計変更といった多くの難問に対応できなかった。
「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」は、1962年に初飛行した「YS-11」以来の国産旅客機の開発だった。2008年の事業化決定から約15年。6度も開発期限を延期し、当初1500億円としていた開発費...