銀行員の詩集 翻訳家 斎藤真理子
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1月7日の本紙「春秋」に、詩人・石垣りんと「銀行員の詩集」のことが出ていて嬉(うれ)しかった。この詩集は全国銀行従業員組合連合会文化部の出版物で、全国の銀行員の応募作品の中から、金子光晴など錚々(そうそう)たる詩人の選考を経て編まれたもの。1951年から年に1度、計10回刊行された。
実は私はこの詩集を集めていて、今、10冊のうち7冊まで揃(そろ)った。ときどき出して少しずつ読んでいる。少しずつ...
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