コロナ危機と財政膨張(上) 雇用創出・教育へ投資 果敢に
ウィリアム・ミッチェル ニューカッスル大学教授
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2008年の国際金融危機、20年の新型コロナウイルス感染拡大と、危機に襲われるたびに主流派マクロ経済学の不備が浮き彫りになり、対抗するパラダイムとして現代貨幣理論(MMT)が注目されてきた。
今日では政策当局が経済の安定化を金融政策だけに頼らず、むしろ財政政策を主軸に据えるようになっている。国際通貨基金(IMF)でさえ、中央銀行が政府債務積み増しの大部分を手当てすることで財政拡大が容易になったと...
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