がんに負けぬレジリエンス
患者の強み伸ばし精神力向上 16年に専門外来/遺族のケアも
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がんを告知され、ショックの中で治療に臨む患者らの心のケアとして「レジリエンス」の考え方が注目されている。患者の強みを伸ばして逆境を乗り越える力を引き出す精神医学の手法だ。がん治療分野では2016年に国内初の専門外来がつくられた。
東京都小平市の水戸部裕子さん(46)は18年5月、せきが止まらなくなり、近くの内科で検査しステージ4の肺腺がんが判明した。リンパ節にも転移し、医師から「根治はできない。...