ビル避難路、拡充へ
階段1カ所で被害拡大、改修に向け財政支援
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事件が起きた雑居ビルは階段が1カ所しかなかったことが被害を拡大させたとの見方が強い。国は避難路の拡充に向けた環境整備を進めている。
ビルの防火対策は、現行の建築基準法は原則、6階建て以上の建物について、炎や煙で逃げ道がなくならないよう階段を2カ所以上設ける「2方向避難」の確保を義務づける。
一方、この基準が盛り込まれた1974年より前に建てられたビルは階段が1カ所だけでも「既存不適格」として、そ...
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