貨幣のダムにかかり続ける負荷
渡辺博史 国際通貨研究所理事長
[有料会員限定]
地球温暖化が原因かどうかは別にして、水にも空気にも気候変動に伴う現象が明らかに発生している。
水の例でいえば、海水温の上昇が台風に影響している。巨大化が進んでいるほか、従来はフィリピン沖で発生していたものが、最近は台湾沖、さらには沖縄近海でも発生する。日本列島への襲来期間も短くなり、1日、2日で直接の影響が及ぶようになった。予測技術の向上にもかかわらず、「突然感」による災害への懸念が募っている。ま...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1018文字