進歩と変化はどう違う?
坂井修一
[有料会員限定]
国立科学博物館で「世界遺産 ラスコー展」が開催されたのは、2016年から17年にかけてのこと。2万年前のクロマニョン人が描いた牛や馬、バイソンやヤギが壁ごと実寸大で見られる貴重なイベントだった。
2万年前、人類はまだ農耕を知らなかった。もちろん、お金も存在しなかったし、狩猟や食事の道具も今からみれば幼稚なものだった。でも、共同で狩をする技は身につけていた。動物がどのような習性をもつかを知ることは、...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り632文字