陶駒会の恩師 小野尚
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東大名誉教授で行政学・地方自治論の大家、大森彌(わたる)先生との出会いは1979年、大学1年のときだ。39歳の先生が主宰する日本官僚論のゼミは毎回1冊、課題図書のリポートを書き、皆で議論する。きつかったが、先生の話は新鮮かつ刺激的。90年代には厚生省の研究会座長を務め、介護保険制度の骨格を作った。
温かい人柄にもひかれた。ちょうど帰宅する方向が一緒で、よく池袋で途中下車して日本酒を飲んだ。先生は...
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