米巨大IT、複合企業化のツケ

複合企業経営がすっかりはやらなくなっている。多角的に事業を展開する旧来の企業帝国は、業績不振や経営陣の誤ったインセンティブの設定、非効率な資本配分のケーススタディーとして取り上げられている。

経営者はアクティビスト（物言う株主）に「コングロマリット・ディスカウント（複合企業の市場価値が事業価値の合計を下回る状態）」を指摘され、事業や資産の売却を迫られるのを恐れている。事業領域を集中するのに今どき...