「強制MMT」で黙るカナリア
編集委員 高井宏章
[有料会員限定]
国際通貨基金(IMF)が14日に発表した財政報告には、ちょっとしたサプライズがあった。新型コロナウイルスへの対応で「積極的に財政を活用すべきだ」としたうえで「低金利の恩恵で高水準の債務残高は当面はリスクにならない」と明言したのだ。
IMFは経済・金融危機の後始末で早急な緊縮を迫るのが常だった。「最強の番人」のお墨付きは世界経済に事実上、MMT(現代貨幣理論)が適用されつつあるとの見方に説得力を与...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1002文字