フィンランド 虚像の森 アンッシ・ヨキランタほか著
自然との共生の難しさ
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「森と湖の国」とされる北欧フィンランドは、日本と同じような広さに約550万人が暮らす。国土に占める森林の割合は約3分の2で日本とほぼ同じだが、林業が盛んで自然共生の模範とされることもある。ところが現地の若手ジャーナリストや作家らによると、伐採された自然林はうまく再生されず、生態系は崩れ、景観は破壊されているという。日本とも共通する悩みが山積みなのだ。
森林が深く傷ついたのは、第2次世界大戦で旧ソ...
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