〈科技立国 落日の四半世紀〉(1)つまずきは若手軽視から
研究力低下、改革後手に 制度・予算も旧弊破れず
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科学技術が経済や安全保障を左右するいま、日本の研究力低下が止まらない。米欧の後追いを脱却しようと、国は1996年度に科学技術基本計画を打ち出し、90年代後半には米国などに次ぐ地位を誇った。その後も世界のけん引役を担うはずだったが、日本の研究力は中国などの後じんを拝し、今では世界9位に沈んだ。日本はどこでつまずいたのか。落日の四半世紀を検証する。
「科学研究から経済成長に必要なイノベーションを搾り...