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<書物の身の上 出久根達郎>楚人冠全集の「きき目」

「稲むらの火」人物伝を収録

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古本の文学全集が、今、すさまじく安い。『漱石全集』十八冊揃(ぞろ)い(昭和四十九=一九七四年版)が、五、六千円である。『志賀直哉全集』十五冊揃い(昭和四十七年版)が六、七千円、『齋藤茂吉全集』五十六冊揃いが、二万円しない。

昔は文学全集は古書店の看板だった。高価でも、よく売れた。そのため店主は手元に不揃いの全集があると、「秘密手帳」を持ち歩いて、欠巻を補うべく端(は)本(ほん)を探し回った。

秘密...

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