普及に遅れ、効果検証始まる
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日本で高齢がん患者の機能評価の普及は遅れている。先行するフランスでは、75歳以上のがん患者全員に簡易な評価を実施している。フランスは老年医が多く、各地の拠点で腫瘍医と緊密に協力し、健康状態などに応じて抗がん剤の使用の可否や種類を決めている。米国でも数十以上の病院が、機能評価を活用している。
普及への鍵を握るのが、機能評価の効果の検証だ。米国やフランス、カナダでは効果を調べる臨床試験が進行中だ。抗...
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