「世界で勝つ」確率積み上げ 森保監督インタビュー
攻勢も守勢も「主体的」に
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サッカー日本代表の森保一監督(53)の下で、U-24(24歳以下)主体の東京五輪を含め62試合が繰り広げられてきた。真価の試されるワールドカップ(W杯)カタール大会まで3カ月。個々の勝利や敗北から離れ、指揮官の根本にあるサッカー観をのぞき込んでみたい。日本人代表監督の頭の中を探るべく、尋ねた。(聞き手は武智幸徳、岸名章友)
W杯での成否はその国のサッカーの未来を大きく左右する。それゆえに10回戦って勝てるのは2、3回という強敵に、どんな手を駆使してでもその2、3回を実現できる道を探るべきだという発想が生まれる。他方、漸進ではあっても勝てる回数を3、4回へコツコツと確率を上げるアプローチもある。「私は後者」と森保監督は明言。奇策よりは積み上げを旨とする。...