中国、食糧自給へ「種子」に的
シンジェンタ上場で1.3兆円調達へ 技術獲得、米欧反発も
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【広州=比奈田悠佑】中国国有の農薬・種子大手、先正達集団(シンジェンタグループ)が国の食糧自給率向上へ動き出した。国内取引所に近く上場し、650億元(約1兆3千億円)を調達する計画。狙いは、種子技術の囲い込みだ。種子を輸入に頼る中国は食糧安保へ危機感を募らせる。シンジェンタはM&A(合併・買収)をテコに技術獲得に乗り出すが、世界的な影響力の高まりを懸念する米欧の反発リスクも潜む。
「党が農村振興...