〈国費解剖〉コメ「必要ない予算」温存
減収補填、20年度は支出の238倍 制度乱立で存在意義欠く
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コメなどの価格下落時に農家の減収を補填する国の事業で過剰な予算編成が続いている。2008~20年度に計9533億円の予算を組んだが、支出は平均15%にとどまった。この間、生産量を抑制して価格維持につなげる政策を続けたり、類似の減収補填を始めたりしたからだ。農業の構造改革を進める中、古い事業は存続意義を欠く。乱立する制度を統廃合する必要がある。
日本のコメ政策は1970年から生産調整(減反=総合2面きょうのことば...