月の客 山下澄人著 人も動物の一員 その生と死

2020/7/11付
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日本経済新聞 朝刊
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2017年に「しんせかい」で芥川賞を受賞した作家の長編小説。主人公の少年少女は社会からはみ出した存在であり、その生は過酷そのものだが、著書はそこに犬や猫という「動物」を配置する。人間も動物の一員であるならば、どんな生き死にが「幸せ」なのか。句点を一切使わず、改行を多用した詩的な文体で、哲学的な問いも考えさせる破格の作品だ。

口のきけない母のもとに生まれたトシ。彼の誕生とともに父は姿を消した。5歳…

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