春秋
[有料会員限定]
切手やコインを商う40歳の男性が、ひょんなことから自民党公認候補として2005年の川崎市議会補欠選挙に出馬する。人脈も後援会組織もない。政治の素人が展開するドブ板選挙の舞台裏にカメラを向けたのが、07年に公開されたドキュメンタリー映画「選挙」だ。
▼小泉純一郎政権の時代だ。落下傘候補は街頭で、ひたすら「改革」を連呼する。夫人も選挙カーに乗り、「候補者の家内です」と頭を下げる。陣営のベテランが、「妻...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り363文字
関連キーワード