耽酒妄言 沓掛良彦著 文人の残影 達意の筆で記す

2020/7/4付
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日本経済新聞 朝刊
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「たのしみはそぞろにめくる詩書の中 われにも似たる酒徒にあふとき」

巻頭に挙げた自作一首のごとく、著者は日々を過ごしている。西洋古典学の学究としてギリシャ・ラテン文学の翻訳にいそしみ、江戸後期の漢詩人の作品世界にも遊ぶ。「枯骨閑人」と号して狂詩をものし、合間をぬって鋭い人間観察が光るエッセーも書いてきた。本書は主に2000年以降にしたためた短文29編を収めている。

「現代に生きる古代人」と自嘲す…

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