中国海運に「軍民統合」の影
COSCO、世界の港湾で勢力伸長
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ウクライナ侵攻後、世界の海運大手がロシアとの取引を停止する中、例外となっている企業が一つある。世界4位の中国遠洋海運集団(COSCO)だ。上海に本拠を置く同社は、ロシア原油の中国への輸送を続けている。
中国の習近平(シー・ジンピン)主席が新たな世界秩序を提唱し、人民解放軍が平和時における過去最大の海軍力増強を進めるもとで、COSCOは中国政府の掲げる「軍民融合」の取り組みに関わっている。
国際軍...
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