人口減少社会と移民政策(7) 「還流型」受け入れの限界
国士舘大学教授 鈴木江理子
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「外国人材の活用」というかけ声のもと受け入れが拡大しているのは、通算滞在期間が設定され、家族帯同が認められていない「還流型」外国人です。その代表が技能実習生と、創設された特定技能1号です。
一見効率的な還流型の受け入れは、常に国境が開いていることが前提です。新型コロナウイルスの感染拡大は、労働力供給源を国外におき、必要に応じて「調達」することのリスクを顕在化させました。
事実上の国境封鎖で技能実...
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