私の住まい(5)拠点ない「遊動生活」の時代
総合地球環境学研究所長 山極寿一氏 「地縁・血縁・社縁」薄れ絆探る
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新型コロナウイルス禍を機に、住まいの形を変え、家族などとのつながりを見直す人々が増えた。拠点をもたずに「遊動生活」を送るゴリラなどの霊長類研究の第一人者、総合地球環境学研究所の山極寿一所長(70)は故郷を一つに定めず世界を飛び回ってきたひとりだ。住居の機能にも着目してきた山極所長に今後の展望などを聞いた。
――コロナ下で引っ越したり、複数の拠点を持ったりする人が増えました。
「根本的な理由は、明...
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