崖っぷちの電力自由化(3)
FIT終了で淘汰加速
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「国の方針転換には業界全体が戦々恐々としている。同業者の倒産もこれから増えるのでは」。太陽光発電の有力企業の幹部はこうつぶやく。
念頭にあるのは、2月末に政府が閣議決定した再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)の法改正案だ。国が発電事業者から一律価格で全量を買い取る「優遇策」を転換し競争原理を導入する。2019年度で年約2.4兆円に上る国民負担を軽減するのが狙いだ。
代わりに導入される...
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