遊遊漢字学可能性が芽吹く「春」 阿辻哲次

2020/3/29付
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日本経済新聞 朝刊
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四月はじめに北京で暮らしたことがあるが、その時節はまだまだ寒い。北京っ子が春の到来を実感するのは五月頃に「柳絮(りゅうじょ)(ヤナギの綿毛)」が飛ぶ時で、これが強風に乗ってあたり一面に飛ぶのを見た時、私はぼたん雪が舞い降りてきたかと思い、思わずシャツの襟を立てたものだった。

各国には春の到来を感じさせる独自の光景があるが、それはほとんどの場合、植物に関係しているようだ。厳しい冬に耐えて静まりかえ…

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