最高の任務 乗代雄介著 引用織り交ぜて物語が展開

2020/2/15付
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日本経済新聞 朝刊
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収められた中編小説2編のうち、最初の「生き方の問題」は哲学者キェルケゴールのエピグラフ(題辞)の付いた長い手紙という形をとる。文学愛を感じさせる小説集『本物の読書家』で野間文芸新人賞を受賞した気鋭の作品は一見手ごわそうだ。しかし、手紙は20代半ばの「僕」が幼いころから好きだった2歳上の従姉(いとこ)に宛てた「ラブレター」だけに、すらすら読める。1年前の久しぶりの再会を描く場面は官能的であり、その…

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