マレーシア、「マハティール政権後」に懸念広がる
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「2020年のマレーシアを想像して絵に描いてみましょう」。31歳の医師、ハナフィア・アリさんは小学生の頃、よくこう言われたのを覚えている。いつも描いていたのは、「ロボットや空飛ぶ自動車が当たり前のように存在するマレーシア」だったという。
マレーシアでは20年は特別な年とされてきた。1991年当時、長期政権を担っていたマハティール首相がマレーシアの先進国入りをめざす「ビジョン2020」を提唱し、目標...
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