こころの玉手箱作家・写真家 星野博美(1) 実家に伝わる漁師の晴れ着

2020/1/20付
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日本経済新聞 夕刊
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私の先祖は千葉県、外房の漁師である。「月の砂漠」の歌で有名な御宿の浜で、代々鰯(いわし)をとっていた。

男性たちは船に乗って鰯を追い、女性たちは広大な砂浜に鰯を並べて干し、干鰯(ほしか)と呼ばれる肥料を作った。体力のある女の子は、小さい頃から集落の女性たちの手ほどきを受け、海に潜ってアワビやサザエ、天草(てんぐさ)をとった。

年端もいかない子どもたちは、漁師が担ぐ籠からこぼれ落ちた魚を拾い(時に…

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