読書日記歴史学者 與那覇潤(2) 『草の根の軍国主義』 土着の論理で解き明かす

2020/1/16付
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日本経済新聞 夕刊
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大学で日本の近代史を教えているとき、ゼミ生に「昭和の戦争を扱うどの学者の本も、民意の離反を怖(おそ)れて後に退けなかったという話ばかり。世論を抑えて適切に方向転換できた事例は、歴史上ないのか」と訊(き)かれた。もっともな疑問である。

みなさんは思いつくだろうか。私はドゴールのアルジェリア撤退を挙げて教師の面目を保ったが、なんのことはない、佐藤忠男氏のどれかの本からの受け売りである。

1930年生…

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