春秋

2020/1/15付
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日本経済新聞 朝刊
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洋酒会社で働いていた開高健が芥川賞を受けたのが1958年1月、27歳の時だ。取材攻勢に加え、勤め先の社長も自宅に来て「大変な宣伝になる」ともち上げたらしい。午後遅く、銭湯に行く途中、近所の子らのママごとを見て笑い、やがて涙がぽろぽろ出たという。

▼男の子が「ボク、受賞サッカだよゥ」と胸をそらすと、女の子が「マ、何ですね。お体にお気をつけなさって」などと応じ、土のダンゴを差し出したそうだ。自伝的小説…

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