英離脱できしむ独仏関係
チーフ・フォーリン・アフェアーズ・コメンテーター ギデオン・ラックマン
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筆者が11月初め、ベルリンのある独政府高官の執務室を訪ねると、「ドイツにビザなしで来るのはこれが最後ですね」という冗談で迎えられた。とげのある挨拶だったが、英国やジョンソン英首相への敵意は感じなかった。むしろドイツが今、最もいら立ちを感じているのは、フランスのマクロン大統領だ。
これは、筆者が知る独政府関係者たちが突如、ジョンソン氏は素晴らしい人物で、英国の欧州連合(EU)離脱は素晴らしいという...