文学周遊江戸川乱歩「少年探偵団」 東京・銀座
二十面相の知恵の深さがわかったかね。

2019/11/16付
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日本経済新聞 夕刊
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怪人二十面相シリーズを夢中で読んだのは小学校3、4年生ごろだから50年余り前の話だ。面白かった。中でも「少年探偵団」の冒頭が怖かったのを今でも覚えている。

全身に墨を塗ったように真っ黒な奴(やつ)があちこちに出没する。寂しい屋敷町の長い黒板塀に黒い人の形が現れて、ひょろひょろと道に出てくる。夜の隅田川の暗い水面(みなも)にしぶきが上がり、やがて黒い顔が真っ白な歯を見せて笑う。上野公園のベンチに座…

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