読書日記メディア環境学者 久保友香(2) 『「まつり」の食文化』 日本人全員をつなぐ「稲魂」

2019/11/7付
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日本経済新聞 夕刊
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おせち、鏡餅、七草粥(がゆ)。私は幼い頃より曽祖母の影響で、季節ごとの行事食を欠かさない。大人になり、その意味を深く知りたいと思った時に手に取ったのが、神崎宣武『「まつり」の食文化』(KADOKAWA)である。

考えてみれば、行事食には米の加工品が多い。それは「古来、米粒にはイネの霊力(稲魂(いなだま))が宿ると信じられてきた」からだ。中でも米粒を凝縮させた団子、さらに餅、さらに酒は、とくに「霊…

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